この記事ではナルトのアスマは弱いのかについて紹介します。
アスマは木の葉隠れの里の上忍の一人であり、火の国の大名直轄組織「守護忍十二士」の一人であった過去もあります。そして最大の特徴として三代目火影の猿飛ヒルゼンの実の息子であるということが挙げられます。
肩書も経歴も血筋もまさしく強い忍びといった印象を与えるアスマですが、実際には作品を見た人の間では弱いという声が多いキャラクターです。
今回はアスマが弱いとされる理由を紹介します。
【ナルト】アスマは弱いのか:血筋
アスマが弱いとされる大きな要因はその血筋によるものです。ナルトの作品世界では個人の努力以上にその血筋が優れているかどうかによる部分が大きいです。
例えば作品の主人公であるナルトは四代目火影の息子であり、その四代目火影が編み出した術を修行により会得しています。ナルトのライバルであるサスケが持つ写輪眼もうちは一族固有の能力です。
写輪眼などの特殊な能力は血継限界と呼ばれ、これは脳力が血のつながりによって次の世代へと伝えられます。身も蓋もない言い方をしてしまえば、優秀な血筋に生まれたものは優れた能力を得られる場合が多い世界ということです。
アスマに話を戻します。アスマの父であるヒルゼンは三代目火影であり、木の葉隠れの里に存在するすべての忍術を修めプロフェッサーと呼ばれるほど優れた忍びです。
しかし、その息子であるアスマは特筆できるような術を持っておらず、使用する術をひとつひとつ見ても誰かが使用する術の下位互換です。三代目火影の息子であると考えると、優れた血筋なのに弱いとみられても仕方がないと言えるでしょう。
【ナルト】アスマは弱いのか:戦闘
アスマが弱いとされる理由の中に、作中での戦闘においてほとんど活躍していない、あるいは敗北していることが挙げられます。
作中で最初に描かれたアスマの戦闘は、木の葉隠れの里に潜入してきたイタチと鬼鮫との戦いです。アスマは紅と共にこの二人と戦うものの、鬼鮫に手傷を負わされます。アスマもまた鬼鮫に手傷を負わせるものの、それ以降はカカシとガイの救援により戦闘が終わったのでアスマはほとんど活躍することがなかったと言えます。
次に描かれた戦闘は、アスマを含むフォーマンセルで暁を追う中で交戦することになった角都・飛弾の二人との戦いです。この戦闘でアスマは仲間と協力しながら最前線で多彩な術を用いて戦うも、最終的にアスマは敗れ命を落とすことになります。
作中で描かれた戦闘がほぼ活躍なしと敗北して命を落とすという結果だけを見ると確かに弱いという印象かもしれません。しかし、戦っているイタチ・鬼鮫・角都・飛弾の四名はいずれも戦闘力だけ見れば影に匹敵するほどの強さを持つ暁のメンバーです。
彼らと比べてアスマが弱かったというのはその通りですが、この点に関してはどちらかというと相手が悪かったと言えるでしょう。
【ナルト】アスマは弱いのか:肩書
アスマは同期と比較しても弱いと言わざるを得ません。
木の葉隠れの里の上忍であるアスマには、同じく上忍の同期が三人います。その三人とはカカシ、ガイ、紅です。
カカシはコピー忍者という二つ名で呼ばれ他の里から恐れられていますし、ガイも鍛錬によって人並み外れた体術を扱うことができます。この二人と同じ上忍という肩書でありながら特筆すべき能力を持っていないことがアスマが弱いとされる要因のひとつです。
もっとも、この点はアスマが特別劣っているということではなく、カカシ・ガイの両名が桁外れに強すぎるのが原因であるように思えます。ナルトの世界では上忍よりも上の階級が影(木の葉隠れの里ならば火影)となりますが、もし上忍と影の間に階級があればカカシ・ガイの両名がこの上位の階級、アスマは上忍という差別化もできたかもしれません。
【ナルト】アスマは弱いのかまとめ
アスマは血筋や作中での戦闘結果、また同期と比較すると弱いと言えます。
しかしその弱さは、周囲の人間が強すぎたが故に顕著になってしまったと言えるでしょう。